大東楽器出身者インタビュー「今吉亜由美さん」

今吉亜由美(旧姓:津田亜由美) プロフィール

幼い頃にドビュッシー作曲のアラベスクを初めて聴き、なんて美しい曲なのだろうと感動した事をきっかけにピアノが大好きになる。大東楽器ミューズデュオ(現大東楽器音楽院)ヤマハ音楽教室ジュニア専門コース 、ジュニア専門コース上級科修了。その後、様々なフランス作曲家の音楽に感銘を受ける。後藤由美子講師(大東楽器)特別講座及び音楽院ソルフェージュコース受講。京都大学薬学部卒業、同大学院博士課程修了。その間フランスに留学。2016年京都大学博士(薬科学) 取得。現在大学教員として化学の研究、教育に従事。有機化学者。

大東楽器で習って良かったこと

人生が豊かになったことです。一生モノの趣味を持つ事ができ、素晴らしい先生や楽しい友人に出会うことができました。そして、それだけでなく、これからの人生において何にでも通じる大切な根幹を、音楽を通じて学ぶことができました。たとえば、私は20年間ほどヤマハ音楽教室で習わせて頂き、一つの事を続けることの大切さを学びました。また日々の練習を通じて、集中力や忍耐力を培えました。また、多くの演奏会の舞台に立つことで、目標を立ててそれに向かって努力する事の大切さを知り、人前で発表する度胸や喜びも味わいました。これらの事は、音楽だけでなく、今の生活やこれからの人生でもそのまま生かせることばかりで、人生において何にでも通じる大切な真髄を学ばせて頂きました。自分の人生の節々でヤマハ音楽教室での経験が役に立ち、人生を豊かにしてもらえている事を感じます。

今習っている人たちに伝えたいこと

目の前の曲を一生懸命に練習し、その努力を続けてほしいと思います。一曲一曲の積み重ねが素晴らしい音楽の世界を味わえる事につながり、さらに自分自身を音楽にとどまらない様々な面で成長させてくれることと思います。音楽を通じて身につけた事は、きっとすべての自分に通じるものになると思います。なぜなら、音楽をやっている自分と、それ以外の事をやっている自分は、紛れもなく同じ自分だからです。大好きな音楽に全力で取り組み、音楽を通じてたくさんの経験をすることで、人としても成長していけたら素敵だと思います。

今の生活や仕事について

大学教員として毎日化学の研究をバリバリ行い、また最愛の家族に恵まれ、とても幸せな日々を送っています。研究に没頭するあまり思考が煮詰まってしまう事もありますが、そんな時に音楽を聴くと瞬時に仕事の世界とは全く別の世界に入り込むことができ、頭や心がリフレッシュされて新しいアイディアが湧く原動力となります。仕事においても家庭においても、音楽は欠かせない存在となっています。